当所の特許調査部門は、長年の調査で培ったノウハウを活かして、化学系特許の調査業務を精力的に行っています。当所の特許調査をぜひ一度、お試しください。
当所が行う特許調査へのこだわり
当所の強い特許調査分野
特許調査の内容
特許調査結果の納品のしかた
特許調査費用と納期
当所への特許調査のご依頼の手順
自社特許調査のご支援について
当所の行う特許調査の特長
特許調査を外部調査機関に依頼するニーズは、ノイズ及び漏れのない特許調査をリーズナブルな費用で行うことと考えますが、それに応えるために、当所の特許調査部門は、以下の特長を持ちます。
串刺し検索の排除
特許調査を成分ごとに調査し、複数成分の串刺し検索は行いません。これは、特許調査結果の更新や別の権利侵害予防調査等での再利用等、特許調査結果の知的資産化を可能とします。
ノイズと漏れの少ない特許調査
権利侵害予防調査の検索漏れを無くすために、検索後1万件の査読が必要といわれても、はたして本当でしょうか。1万件の中でノイズの無い母集合は、通常、500件以下であり、1万件のほとんどはノイズの山といえましょう。
当所では、機能性食品や化粧品といった技術分野に応じた最適な検索論理式を作ることによって、ノイズ及び漏れの少ない検索を目指します。
それは、クレームに対してフリーワード検索をかけるのではなく、
・配合特許は、検索する意義のある成分を抽出
・成分の構造や機能に基づいて、FI又はFタームの選定
・インデックス検索とテキスト検索(必要ならさらに統制語検索)の融合
・特許請求の範囲に隠れている成分も検索するような検索式を作成
によってはじめて可能になります。
権利侵害予防調査に通用するいかに漏れとノイズが少ない検索式の内容が大事ですが、そのような作成は一朝一夕にはかないません。当所では、長年の特許業務で培った特許ノウハウを特許調査業務に活かします。
特許調査結果の鑑定的検討
権利侵害予防特許調査において、推定を含めて文言侵害する特許が1成分当たり数件見つかることはままあることです。見つかった特許に動じづにどのような対策を取るかが、権利侵害予防調査の要諦といえます。
特許調査で文言侵害が疑われる特許が見つかった場合、顧客のご要望に応じて、擬侵害特許の解析から対策の立案まで善後策(具体的内容はこちら→)を、クライアントと一緒になって検討します。 これは、特許調査から相談までワンストップで対処可能な弁理士事務所ならではのメリットです。
検索ノウハウの蓄積
報告書には、検索論理式や検索結果リストを全て添付します。検索のノウハウや情報を提供することで、今後の検索のアップデートや新規な特許検索への流用を可能にします。
ご希望があれば、特許検索の講習を行います(特許セミナー→)。
当所が得意とする特許調査の分野
当所は、化学・食品、医薬・化粧品等の化学系の特許調査に特化していますが、
機能性表示食品の汎用成分の先行技術調査の検索式の例を以下に示します。
機能性成分 | 機能 | 検索式例 |
機能性デキストリン | ダイエット | [[A61K31/718/FI+A23L33/21/FI+4B018MD36/FT+4C086EA20/FT]*デキストリン/TX]*[A61P3/04/FI+4B018ME01/FT] |
DHA | 記憶力 | [[A61K31/202/FI+A23L33/12/FI+4C206DA05/FT]*(DHA+ドコサヘキサエン酸)/TX]*4C206ZA15/FT |
ビフィズス菌 | 腸内環境 | [[4B018MD87/FT+4C087BC60/FT+A61K35/745/FI+A23L33/135/FI]*ビフィズス菌/TX]*[4B018ME11/FT+4C087ZA73/FT+A61P1/14/FI] |
ルテイン | 眼の機能 | [[4C206CA13/FT+A61K31/047/FI]*ルテイン/TX]*[4C206ZA33/FT+A61P27/02/FI] |
イチョウ葉エキス | 記憶力 | [[4C088AB02/FT+A61K36/16/FI]*(イチョウ+銀杏)/TX]*[4C088ZA15/FT+A61P25/28/FI] |
ヒアルロン酸ナトリウム | 骨・関節 | [[4B018MD33/FT+4C086EA20/FT+A61K31/728/FI+A61K47/36]*ヒアルロン酸/TX]*[4C086ZA96/FT+A61P19/02/FI] |
化粧品成分の権利侵害予防調査を行う際の検索論理式の例を以下に示します。
成分 | 検索式例 テーマコード:4C083 |
オリーブ果実油 | [AA12.1+BB51*(エモリエント+水分蒸+バリヤ)/CL]*オリーブ/TX*CC02*EE12 |
オリーブ葉エキス | AA11.1*[オリーブ/CL+??オリーブ] |
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(皮膚用) | [AC66.1+BB05*(陰イオン+アニオン)/CL]*{ジラウロイル,グルタミン,リシン},3N/TX*CC02 |
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(毛髪用) | [AC66.1+BB05*(陰イオン+アニオン)/CL]*{ジラウロイル,グルタミン,リシン},3N/TX*CC31 |
フェノキシエタノール | [AC17.1+BB48*(防腐+菌)/CL]*フェノキシエタノール/TX*CC02 |
特許調査結果の納品方法
権利侵害予防調査報告書は、以下の2種類からなります。
・成分ごとに、成分の化学的情報、検索の前提条件(検索期間、テーマコード、出願・権利存続中案件のみの検索等)及び検索論理式をまとめた上で、文言侵害特許と擬侵害特許(パラメータ特許等)を抽出します。
報告例
・検索全数の特許庁J-PlatPatのCSV抽出結果(書誌事項、現在の法的状態、発明の要約、特許公報へのリンクアドレス等)をそのままか、ご要望に応じて特許請求の範囲を付記したものをMs-Excelファイルに変換して添付します。CSV抽出結果を加工しない理由は、後日の自社によるアップデートで最新の情報を追加できるようにするためです。
特許調査費用と納期
低廉な調査費用
1成分当たりの特許検索数は、500件以下を目指しますが、特許調査費用は検索数にかかわらず、1成分当たり定額です。1成分当たりの調査費用を定額とすることで、無駄な検索を行わない検索式を作成する動機付けともなります。
調査 | 内容 | 費用 | 納期 (受注後) |
技術動向調査 | 開発商品の企画成分(1~2個)に絞って従来技術を調査 | 10万円/成分~ | 1か月 |
新規性調査 | 特許出願時の明細書作成前に行う簡単な特許調査 | 5万円/出願~ 出願の場合は無料 | 1週間以上 |
権利侵害予防調査 | 調査の意味のある成分に絞って調査 | (1)製品組成物(化粧品等) 基本:報告書作成料として5万円、 追加の調査費用として プランA:1.5万円/成分 プランB:3万円/成分 (2)製品原料(化粧品原料等) 基本:報告書作成料として5万円、 追加の調査費用として、3万円/成分 | 3週間以上 |
無効化資料調査 | 無効化資料を、外国特許庁、インターネットを含めて調査 | 50万円/特許~ | 現在、受注停止中 |
化粧品のような製品組成物の権利侵害予防調査の場合、調査の真に必要な成分の選別の相談も承ります。
当所の費用総額は、特許調査会社と比べて1/3~1/2を想定していますが、それでも、化粧品や機能性食品は配合成分の数が多いため、権利侵害予防調査費用がかさみがちです。
そこで、調査結果の納品のしかた応じて、以下の2種類のプランをご用意しました。
プランA:発明の要約をリスト
プランB:発明の要約と特許の権利範囲をリスト
プランAもBも検索式は同じであり、したがって調査の質は同じです。プランAは、当所調査を信頼していただき、擬侵害特許の存在を早期に確認することを重視します。プランBは、さらに特許請求の範囲をリストすることで、検索式や結果の妥当性を検証できます。
特許調査依頼の手順
(1)製品・発明の組成・成分に関する情報をご提供いただく(守秘義務あり)
1週間後
(2)特許調査成分を予備検索し、費用見積もりを作成し、ご送付
(3)費用のお見積もりにご同意いただいた後、調査を開始
1~4週間後
(4)納品
初回の調査は、具体的な案件に対してトライアル価格での費用見積りを提供可能です。一度、トライアルしていただくことをご検討ください。(お問合せへ→)
自社特許調査を当所がアシストします
権利侵害予防調査をはじめとする特許調査は、いろいろな観点から見て、自社で内製化することがベストです。当所は、特許調査体制の構築をお手伝いします。
特許調査のフェーズと当所の係わり方を以下に示します。
自社特許調査のフェーズ | 当所の係わり方 |
(1) 自社製品の成分毎に検索論理式を作成 | 自社で作成された検索論理式をチェック ↑ 検索式作成のご指導 ↑ 自社対応できない検索論理式を作成(請負契約) |
(2) 特許調査を実施 | 自社対応できない調査を当所で実施可能(請負契約) |
(3) 特許侵害が疑われる特許を抽出 | 特許侵害の有無を専門的な立場で判断しコメントを作成(顧問契約の場合、無償) ↓ 必要なら鑑定書を作成(請負契約) |
(4) 侵害した特許への対策を取る | 対策を多面的な観点からアドバイス ↓ 必要なら無効調査を実施(請負契約) |
特許調査会社は、(1)検索式の作成や(2)特許調査を行ってくれますが、
当所は、それらに加えて、(3)侵害に関するコメント作成や(4)特許侵害対策のアドバイス等(のマーク)を含むトータルなサービスがワンストップで可能です。
上記スキームの全体を円滑に行うためには、基本的にコンサルティング契約が必要となりますが、フェイズ単位のご相談や、自社が検索した擬侵害特許について、当所がコメントや対策を進言することも可能ですので、お気軽にコンタクトください(お問合せ→)
Patent, Reseach and Consulting のNakajima IP Office |